自転車(ママチャリ)のブレーキワイヤー交換方法!前輪&後輪同時レビュー

※この記事はアフィリエイト広告リンクを含む商品レビューです。

シマノワイヤーセット2

先日のシフトワイヤーに続き、今回は自転車のブレーキワイヤーも交換しました! 

昨年ブレーキレバーが走行中に破損。幸い上り坂での破損だったので無事でしたが、ブレーキが効かなくなり怖い思いをしました。坂が多い神戸の街では、ブレーキの不具合は命取りになります。

自転車を購入してから10年以上。将来的にチャイルドシートがあるママさんの自転車も整備できるといいなぁと思い、この機会にブレーキのワイヤーを前輪、後輪の両方とも新調することにしました♪

目次

注意事項・免責事項

この記事には、事故や命に直接関わるブレーキのカスタマイズ、調整の方法が含まれています。必ず当サイトだけでなく、複数サイトをご覧になり、確実な方法を調べてから行って下さい。また、自信がない場合や忙しい場合は、自転車店にお願いするのが確実です。

当記事を参考にして生じたいかなる事故や損失も、「ベビーとパパの育児情報」ではその責任を負わないこととします。作業する際はくれぐれも慎重に、自己責任の元で行って下さい。

当記事は、プロの整備士ではなく、「素人が初めてワイヤー交換を試した」事実をレビューしています。プロの見解ではありません。

準備

シマノ MTB用SUS ブレーキケーブルセット

今回購入したワイヤーはこちら。MTB用のブレーキケーブルセット(Y80098021)です。サイクルベースあさひで購入。ママチャリにも使えるという事で、店員さんに勧められました!安心のシマノ製。ワイヤーはステンレスなので非常に丈夫です。

ブレーキワイヤーは100均やホームセンターでも売ってますが、安物に自分の命を預けるのは危険かなぁと思います。また、自分や子供の命は100円では絶対に取り戻せませんので、ぜひステンレス製の頑丈なワイヤーを購入しましょう!

【セット内容】

  • アウターワイヤー 2200mm×1本 直径5mm
  • インナーワイヤー 2050mm×1本 直径1.6mm ステンレス
  • インナーワイヤー 1000mm×1本 直径1.6mm ステンレス
  • アウターキャップ 2つ
  • インナーエンドキャップ 2つ

アウターは切断して前後用に使用します。

シマノのケーブルセットは、似た様な型番やパッケージでロード用やMTB用など様々な種類の製品が発売されています。必ずセット内容をよく確認してから購入しましょう。

ワイヤーの長さ

ワイヤーの長さは、持ってる自転車のワイヤーをひもやロープなどで測って、それをメジャーで測るとやりやすいですよ。同じ長さが取れる製品を購入すると確実です。

今回の場合

[後ろブレーキ]

  • アウターワイヤー 1620mm
  • インナーワイヤー 1840mm

[前ブレーキ]

  • アウターワイヤー 600mm
  • インナーワイヤー 730mm

計算するとアウターワイヤーが2cm足りませんが、この程度の誤差ならハンドル部分の遊びで調整できるので問題ないそうです。

工具類

道具

  • ペンチ
  • ワイヤーカッター
  • コンビネーションレンチ 10mm
  • 金属ヤスリ
  • 千枚通し(目打ち)
  • デジカメ(記録用)
  • モンキーレンチ(任意)
  • 金づち(任意)
  • ドライバー(任意)

以下、簡単にピックアップして紹介します。

ワイヤーカッター

ブレーキワイヤーの交換にはこの様なワイヤーカッターが必要です。ワイヤーは非常に硬いので、専用の工具がないと綺麗に切断出来ません。

ほつれたワイヤー
ワイヤーカッターを使わずにペンチだけで切ると、この様にワイヤーがほつれてしまいますよ。アウターの中に通らなくなったり、キャップが付けられなくなったり、不都合が生じます。

しかし、今回は家にあったラックの金属パイプをペンチにセット。テコの原理で強引にワイヤーを切る事にしました。ニッパー部分の切れ味が鋭いペンチを使用しています。

果たして上手くいくかな? 太いステンレスの針金でテストしたら一発で切れたので、本番に期待!

レンチ

レンチは、10mmのコンビレーションレンチを新調しました! 一番肝心なブレーキ固定のボルトに使用。その他にも、タイヤチューブのナットや後輪ブレーキ本体の固定ボルト、前輪ブレーキ本体の固定ボルトなど、これ1本で結構応用が利くのでオススメです。

千枚通し(目打ち)

千枚通し(目打ち)は、アウターワイヤーの整形に必要です。一本あると、ここぞという時に便利です。

その他、デジカメで工程を記録しながら作業すると、元に戻す時に便利なのでおすすめです。

作業時間は、1時間10分ほどでした!

付いてるワイヤーを外す(前ブレーキ)

自転車
それでは、早速やってみましょう!

ブレーキのワイヤー固定ネジを外す

前ブレーキ
画像に写ってるナットを外すと、ワイヤーの固定ネジが緩みます。一般的には10mmナットの様ですが、何故かうちのは7mm。モンキーレンチで緩めました。あと、サビまくりなのでなかなか外れず、マイナスドライバーを使ってこじ開けましたよ。

ブレーキのワイヤーが外れた

前ブレーキ
アウターケーブルは簡単にアジャスターから取り外せます。

ブレーキレバーからワイヤーを外す

ワイヤーをハンドルから取る
アウターを軽く引っ張るだけで簡単に外れます。下方向に回します。

ワイヤーをハンドルから取る2
内側を見ると、タイコがレバーに装着されています。下の溝からワイヤーを取り外しましょう。

ワイヤーをハンドルから取る3
前輪ブレーキのワイヤーが取り外せました。

付いてるワイヤーを外す(後ろブレーキ)

ブレーキワイヤーの通り道を確認

ワイヤーの通り道1
本体下には3箇所通ってます。

ワイヤーの通り道2
チェーンの下にも通り道あり。

ワイヤーの通り道3
アジャスター、ブレーキボルト、その後ろの隙間の順番にワイヤーが通ってます。

ブレーキ固定ボルトを外す

後輪ブレーキ外し
後輪ブレーキ下に付いてるボルトを緩めます。

後輪ブレーキ外し2
ボルトに穴が空いていて、そこにワイヤーが通っている構造です。通ってるワイヤーを外しましょう。ボルトを完全に外す必要はありません。

後輪ブレーキ外し3
アジャスター部分も軽く引っ張れば簡単に外すことができます。

ブレーキレバーからワイヤーを外す

後輪ブレーキ外し5
前輪の時と同じく、アウターを軽く引っ張って下方向に回します。

後輪ブレーキ外し6
そして、下の溝からタイコを外しましょう。あとは、ワイヤーを自転車本体から引き抜きます。

ダルマネジ(ブレーキ固定ボルト)について

ダルマネジ

ブレーキを固定しているボルトは、この様にボルトの付け根に穴が空いていてワイヤーを通す特殊なネジを使用しています。この穴にワイヤーを通してブレーキに締め付ける事でワイヤーが固定される仕組みです。

一般車は10mmのネジ。前輪ブレーキ、後輪ブレーキ共通で使用可能です。(私の自転車は、前輪ブレーキが7mmのネジなので前輪は交換不可でした。)

ダルマネジは単品でも販売されています。なめてしまった場合などは交換可能です♪

ワイヤーをカットする

ワイヤーのカット位置を確認

ワイヤー1
前後2本が揃ったので、新調したアウターワイヤーと並べて長さを測りましょう。

自作ワイヤーカッターでアウターワイヤーをカット!

ワイヤーカッター
ペンチに金属パイプを仕込んだ自作のワイヤーカッターです。中がゆるかったので、細めのロープを巻きつけて調整しました。本来はワイヤーカッターを使うものです。

一気に力をかけると、パチン!と一瞬で切断されました。

アウターワイヤーの切り口を整形

ワイヤー断面
切り口が潰れているので千枚通しで開いてから、金属ヤスリできれいに整形しましょう。ここをある程度きれいにしておかないと、ブレーキがふかふかしたりするそうです。

ワイヤーキャップの確認

ワイヤー断面2
中央2本が元々付いていたワイヤー。キャップが2重になってるので、出来るだけ使い回す方向です。

キャップ
ワイヤーキャップ色々。新品のキャップは残念ながらレバー用のキャップの中に入らず…。元々付いていたキャップを外して、使いまわすことにしました。
先日交換したシフターワイヤーのキャップは、外径が合わず使用不可でした。

アウターワイヤーにキャップ装着・インナーワイヤーを通す

キャップ装着
アウターにキャップを装着。レバー用のキャップも仕込んでインナーワイヤーを通しましょう。

インナーワイヤーをカット

ワイヤーをカット
ワイヤーがアウターに装着されたら、いよいよインナーワイヤーのカットです。元々付いてたワイヤーの長さに合わせてワイヤーカッターでカットしましょう。今回は、自作ワイヤーカッターを使用。一発でパチンと切れました! 成功♪

ブレーキワイヤーのセットアップ(後ろブレーキ)

ブレーキレバー(左)にワイヤーをセットする

戻す1
外した時と逆に、タイコを穴にはめて…

戻す2
下の溝からワイヤーをいれて、くるっと回します。

ワイヤーを本体にセット

外す時に確認した場所にワイヤーを通して、本体にセットします。

アウターキャップをセットして、ブレーキに通す

戻す4
アウターキャップをセットしたら、写真の赤い印の所にワイヤーを通していきます。ワイヤー固定ボルトは、軽く仮締めしておきます。

※後でブレーキ調整して本締めします。仮締めのままではブレーキは効かないので注意して下さい。

戻す5
3箇所目の一番後ろを忘れがち。ここ通し忘れて、一旦バラしました。

ブレーキワイヤーのセットアップ(前ブレーキ)

ブレーキレバー(右)にワイヤーをセットする

戻す6
タイコを穴にはめて…

戻す7
下の溝からワイヤーを入れて、くるっと回します。

アジャスター、固定ボルトの順にセットする

戻す8
新品のアウターキャップを装着して、アジャスター、ワイヤー固定ボルトの順にセットしました。アウターキャップ、きつくてアジャスターの中に入らなかったので、ハンマーで叩いてねじ込みました。このキャップ、なくてもいいような気もしますね…。

ブレーキの調整(前ブレーキ)

ここからはブレーキの調整です。ここが一番肝心で、命に関わる所です。

ブレーキワイヤーを固定

前輪ブレーキセット
ブレーキシューを片手で出来るだけ内側になるように押さえて、ブレーキワイヤーを引っ張ります。そして、固定ナットを締め込んで固定。

ブレーキシューの確認

前輪ブレーキセット2
ブレーキシューはタイヤに付かない様に調整しましょう。

前輪ブレーキセット3
この様に、左右ともに均等に隙間ができているのが理想的な状態。片側だけタイヤに付いている状態を「片効き」と言ってダメな状態です。左右バランスは、ブレーキ本体の固定ボルトを調整する事でも可能。

効き具合の調整と本締め

ブレーキレバー
セット出来たら、ブレーキレバーを引いて効き具合を確認します。強く握った時に、レバーがハンドルに付いてしまう状態だと、急ブレーキ時にしっかり効かないのでダメ。しっかりブレーキが効く様に、ワイヤーのセットを何度かトライして調整しましょう。

OKなら、ワイヤー固定ナットを本締めです。このナットに命がかかってるので、しっかり締め込みましょう。

今回はモンキーレンチで締めましたが、何と少しなめてしまいました。やっぱり一本物のレンチが必要ですね。重要な所なので、今度購入しておきます。

ブレーキの調整(後ろブレーキ)

ブレーキワイヤーの固定

後輪ブレーキセット
さっき仮締めしておいたナットを一旦緩めて、ナットが付いてる部分を前方(写真左方向)へ押します。

そして、ワイヤーを張った状態で、ワイヤー固定ボルト(ナット)を強めに仮締めします。

ブレーキの調整

ブレーキレバー
ブレーキレバーを握り、ブレーキの効きを確認。前輪と同じく、強く握った時に、レバーがハンドルに付いてしまう状態だと、急ブレーキ時にしっかり効かないのでダメ。しっかりブレーキが効く様に、ワイヤーのセットを何度かトライして調整しましょう。

後輪ブレーキセット2
また、アジャスターでもブレーキレバーの硬さやワイヤーの張りを調整できます。写真左のアジャスターで調整して、右のナットで固定します。

今回は、このアジャスターを締めすぎて、ブレーキが常に半効きの状態になってしまいました。

ブレーキがしっかりかかる&車輪が惰性でスムーズに回転する状態を探ります。

本締め

ブレーキの効きが納得のいく状態になったら、ワイヤー固定ナットを本締めします。今回は、ここで新調した10mmのスパナが活躍しました! 下りの急坂でも危険のないように、しっかり締めておきましょう!

仕上げ

前、後輪ブレーキワイヤーにキャップを装着

キャップ
こちらが前輪。

後輪ブレーキセット3
こちらが後輪。セットしたら、ペンチでかしめておきます。

ワイヤー固定バンドを装着

戻す6

戻す10

ワイヤー固定バンドが2箇所に装着されていたので、同じように付けておきました。

ブレーキの最終点検

最後に、前後のブレーキがしっかり効くか、もう一度両方とも握って確認しましょう。実際にブレーキを効かせた状態で、車体を前進させるのが良いです。

また、平坦かつ安全な場所で走行させて、ブレーキの効き具合に問題がないかテストします。

平坦な場所でOKなら、あとは近所の短めの坂道で確認して、全て完了です!

完成!

まとめ

今回は、初めてブレーキワイヤーの交換を自分でやってみました! 実際にやってみた感想は、ちょっと面倒だけど自分でも出来た!!!って感じ。

コスト的には、ブレーキワイヤーの1880円と新調したスパナ代だけ。サイクルベースあさひに頼むと、これ+工賃で1050円×2=2100円かかる事になります。約半額で出来ました!

作業時間は1時間10分。思ったより時間がかかりました。

元々はグレーのアウターが被ってましたが、今回は黒に変更。まぁ本当はグレーが良かったんだけど、初めてだったのでお店に在庫があったものを使う事にしましたよ。

ブレーキは自転車を乗る部分では最も重要な命を守る機能です。もし自分でやってみたい方は、ぜひステンレス製の頑丈なワイヤーを使用して、確実に調整して下さいね! また、自信がなかったり忙しかったりする場合は、自転車店のプロにお願いするのが確実です。

自転車のワイヤー交換は、セットを間違ったりすると事故につながります。自分で交換する場合は、自己責任で慎重に行いましょう。内容は出来るだけ正確になるように心がけていますが、この記事を参考にして事故につながったとしても、「ベビーとパパの育児情報」では一切責任を負いません。

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