アップリカから発売されている両対面式のベビーカーと言えば「ラクーナ」シリーズです。生後1ヶ月から使える軽量ベビーカー。コンビのメチャカルと並んで比較されることも多いシリーズですよ。
今回は、そんなラクーナの2017年モデル「ラクーナ エアー」「ラクーナ コンフォート」の安全性や機能について詳しくレビューして行きます♪
ラクーナの紹介
ラクーナ コンフォート
画像出典;Net Baby World Yahoo!店
2017年4月下旬発売の両対面ベビーカー「ラクーナ コンフォート」です♪ アップリカの両対面式ベビーカーの主力機種。
アップリカ独自の抱っこ紐を使ったトラベルシステムに対応。オート4輪も付属で小回りも抜群の標準的なA型ベビーカーです♪
ラクーナエアー
2017年9月上旬発売の両対面ベビーカー「ラクーナエアー」。こちらは、オート4輪搭載で極限まで軽量化を目指した両対面ベビーカー。2015年以降のラクーナシリーズでは、最も軽い4.6Kgを実現しています。
オート4輪を付けるとどうしても重くなってしまうので、色々な機能をちょっとだけ省略する事で軽量化が実現しました♪
※この記事は、旧モデルのレビューです。ラクーナ最新モデルのレビューはこちら!
スペックの違い
ラクーナ コンフォートとラクーナエアーの違いを分かりやすくするため、一覧表にしてみました。機能を比較してみて下さいね!
- 使用期間;生後1カ月〜36カ月
名称 | ラクーナエアー | ラクーナ コンフォート |
おすすめ | ◯ | ◯ |
サムネイル | ||
メーカー価格(税込) | ¥57,200 | ¥59,400 |
発売年 | 2017年 | 2017年 |
重量(Kg) | 4.6 | 5.3 |
メディカル成長マモール | ◯ | ◯ |
ゆれぐらガード | ◯ | ◯ |
カプセルマルチフード | ◯ | ◯ |
シルキーエアー | ◯ | ◯ |
Wサーモメディカルシステム | ◯ | ◯ |
オート4輪 | ◯ | ◯ |
ハイシート | 53cm | 54cm |
トラベルシステム | – | ◯ |
洗えるインナーウォッシュ | ◯ | – |
カゴ | 27L※ | 27.6L※ |
サムネイル出典;Net Baby World Yahoo!店
※米印のカゴ容量は、座面下空間容積
※表は横にスクロール可能
※コンフォートのインナーシートはシルキーエアーなので洗える可能性が高いですが、公式サイトに洗える表示がありません。購入の際はお店やメーカーにご確認下さい。
その他の製品
2015年〜2016年に6モデルが発売されていますよ。
2016年
ラクーナ デュアル | 2016/11/上旬 |
ラクーナ AD | 2016/9/23 |
ラクーナ ライト AB | 2016/6/上旬 |
ラクーナ リミテッド AC | 2016/5/上旬 |
2015年
ラクーナ ライト | 2015/7/中旬 |
ラクーナ 2015 | 2015/5/22 |
細かいスペックの違いは下記にまとめています♪
・アップリカのベビーカー全50種類まとめとスペック一覧!>ラクーナ スペック表
本体の重さ
ここからは、実際にラクーナの機能を詳しくレビューして行きます!多様な機能があるのですが、最もベビーカーに求められる「本体の重さ」「安全性」「寝心地」「操作性」の4つにまとめながら紹介します♪
重さ
ラクーナの重さは、ラクーナ コンフォート=5.3Kg、ラクーナエアー=4.6Kgとなっています。
軽い事で評判の良いコンビのメチャカルシリーズは、2017年現在4.2〜5Kgですよ。比べると大体同じか、若干重めといった感じです。
一般的に、ママさんが持ちやすいベビーカーの重さって5Kg程度までと言われているので、コンフォートはちょっとだけオーバーしてますね。少しだけ重い分、安定性は少しだけ良くなっていますよ。
ラクーナエアーの特徴は、オート4輪搭載で4.6Kgという軽さを実現した事にあります。コンビのメチャカルはオート 4キャス付きだと4.7Kgが一番軽いです。100gだけ軽い!!競り合ってますね〜♪
スペック;ラクーナ コンフォート=5.3Kg・ラクーナエアー=4.6Kg
折り畳み
折り畳みは片手で簡単♪ スムーズに開閉が可能です! 折り畳み後は自立するので、収納や狭い電車やバスの車内でも安心です。
安全性
トラベルシステム
アップリカ独自の抱っこ紐をベビーカーに装着出来る機能ですよ。アップリカ「コランCTS」シリーズの抱っこ紐が装着可能で、赤ちゃんを包み込む部分と肩紐がバックル&マジックテープで止められており、簡単に脱着可能です。
一般的に、階段を上がる時などは片手に赤ちゃんもう一方の片手はベビーカーだと思いますが、これ実はすごく危険で気を使います。階段で万が一赤ちゃんが暴れて落ちたりしたら…。アップリカのトラベルシステムは、抱っこ紐でさっと体に固定出来るのでとても安全に赤ちゃんと階段を移動出来るんです♪
コンフォートに付属。ラクーナエアーは非対応となっています。
画像出典;Net Baby World Yahoo!店
使用抱っこ紐は、2017年3月発売の「コラン CTS AB リュクス」がおすすめ!2017年モデルは、他に「コラン CTS AB コンフォート」「コラン CTS AB」が出てます。
2016年以前のコラン CTSは評判がイマイチなんですよね。セットで買っても使ってないというレビューをよく見かけます。その点、2017年のコランCTSはamazonレビューが概ね好評です♪ マンションや駅で階段を毎日使う様な方は、とっても重宝すると思います!
アップリカのトラベルシステムは、一般的に言われている自動車用のチャイルドシートをベビーカーに取り付けする機能ではないのでご注意下さいね。
スペック;ラクーナ コンフォート=◯・ラクーナエアー=×
フレームの素材
フレームは軽量のアルミパイプで作られています。とても頑丈で通常の使用範囲なら折れたり曲がったりする事はないですよ。
ただ、折り畳みロックや両対面の切り替えロック、タイヤロックなど、結構重要なパーツはプラスチックで出来ています。(店頭で確認しました。)
特に折り畳みロックのツメがプラスチックで出来ており、金属ほど強度がありません。バスに乗り込む時や短い階段を上がる時など、子供や赤ちゃんを乗せたまま持ち上げない様にしましょう。ツメが折れて事故になります。マニュアルでも禁止されていますよ。
メディカル成長マモール
アップリカの特許「メディカル成長マモール」は、成長に合わせて赤ちゃんの自然な姿勢を保つためのふかふかクッションパッドです。実際に店頭で触ったら、スポンジみたいに弾力のある厚手のパッドでしたよ。
これを付ける事で、赤ちゃんの体を振動や衝撃から守ることができます♪
ラクーナエアーは頭マモールパッドのみ付属です。
スペック;ラクーナ コンフォート=◯・ラクーナエアー=頭マモール
ゆれぐらガード
ラクーナシリーズには、ゆれぐらガードが搭載されています。タイヤにサスペンションが仕込まれており全体的な振動を緩和。また、高剛性フレームを溶接する事により、フレーム全体で振動を抑制する効果が得られます。
「マルチショックレス構造」とも呼ばれています。
スペック;ラクーナ コンフォート=◯・ラクーナエアー=◯
タイヤ
タイヤは直径14cmのダブルタイヤが採用されています。店舗でも見てきましたが、コンビの大型車輪と同じ大きさなので安心感がありますね。
車輪が大きめだと、段差に引っ掛かりにくくなるので安全性や走行性が上がります♪ 路面の凹凸も吸収されやすいですよ。
ただ、3輪のエアバギー(10inch空気入りタイヤ、外径38cm位)などと比べると車輪は小さい方。横断歩道から歩道に乗り上げる時など突っかかる事も多いです。ステップを使い前輪を軽くウィリーさせて乗り越える必要があります。前方の段差や溝には注意して走行しましょう♪
寝心地
カプセルマルチフード
ラクーナのカプセルマルチフードは、フロントガードまで覆うUVカットの大型幌を採用。近年はオゾン層の破壊により紫外線が強烈化しているので、生まれて間もない赤ちゃんの肌は出来るだけ紫外線から守ってあげたいですよね。
コンフォートはUV98%カット。エアーはUV95%カット。撥水加工と花粉、ホコリが付きにくい加工は両方とも付属しているのが嬉しいですよね。(コンビはグレードによって加工が違う。)ラクーナエアーの幌は、少しだけ小さめでフロントガードまで下りない様に出来ています。
スペック;ラクーナ コンフォート=◯・ラクーナエアー=◯やや小さい
Wサーモメディカルシステム
特許の反射板が背もたれの裏側に付いており、路面の放散熱をはね返す仕組みです。また、シート裏側には通気口も付いており放熱効果を発揮。
夏場の暑い季節でも、内部に熱がこもらない様に工夫されており、赤ちゃんは快適に過ごせそうです♪
シルキーエアー
シートには通気性の高いクッション材の「シルキーエアー」が使われています。体圧分散も出来る優れものですよ。アップリカのベビーベッドにも使用されています。
コンフォート、エアー共に採用されており、コンフォートはメッシュシートも付属でより通気性が良くなっています♪
スペック;ラクーナ コンフォート=◯+メッシュ・ラクーナエアー=◯
ワイドシート+ダブル台形
ワイドシート
ワイドシートは、上位機種の「オプティア」に付属。ラクーナには付属しませんが、ラクーナ コンフォートにはコンフォートシートというものが採用されています。
横幅を広く取る事で、赤ちゃんが伸び伸び過ごせるというコンセプト。
本体の横幅を比較すると一目瞭然です。
- オプティア プレミアム W525mm ワイドシート
- ラクーナ コンフォート W495mm コンフォートシート
- ラクーナエアー W455mm
スペック;ラクーナ コンフォート=◯・ラクーナエアー=×
ダブル台形
ダブル台形は、手をあげた時の形を「W型」、股とひざを曲げた時の姿勢を「M型」と称して、「WM」の自然な姿勢の事を指しています。確かに、赤ちゃんって両手を上にあげて股は開いて寝るんですよね〜。赤ちゃん独特の寝ポーズですよ。
この寝ポーズを妨げない様にシートの形状が工夫されています♪
スペック;ラクーナ コンフォート=◯・ラクーナエアー=×
リクライニング
ラクーナコンフォートは134度~165度。ラクーナエアーは124度~158度です。
分かりにくいので、簡単な図にしてみましたよ。
起こした時は10度の違いですが問題ないでしょう♪ 倒した時に7度違うのがどうなんだろう〜と思ったのですが、158度だとやや起きてる感じですね。寝心地は165度のラクーナコンフォートの方が良さそうです。ちなみに、170度はコンビのメチャカルに採用されている角度ですよ。
画像はふかふか一家のメチャカルファースト。基本構造はコンビもアップリカも同じです。
リクライニング方式は、2本のベルトとバックルで構成されていて、2本のベルトを引っ張ると起きて、バックルを引っ張ると倒れます。簡単なので便利です♪
しかし、子供が2歳を超えてくると力がつくので、バックルがズレて背もたれが倒れてしまいます。これを防ぐために、背もたれを起こしたら2本のベルトを結んでますよ。
うちのは中古で古いからヘタってるだけかもですけどね(汗
操作性
オート4輪
背面式と対面式を切り替えた時に、車輪の横回転ロックが自動的に切り替わる機能。
背面式の場合、後輪の横回転がロックされて前輪がフリー。これが普通に押しやすい標準機構。
対面式に切り替えると逆になるので押しにくいんですね。それを自動で切り替えてくれます。対面式でも背面式と同じ走行性が得られますよ♪
スペック;ラクーナ コンフォート=◯・ラクーナエアー=◯
便利な機能
ハイシート
2015年以降のラクーナは全てハイシートですよ。
地熱や埃から赤ちゃんが守られつつ、ママやパパの腰にも優しい機能です♪
日頃から赤ちゃんを抱っこしていると、本当に腰に来ます。ふかふかママさんは、ベビー1歳の頃にぎっくり腰で1ヶ月倒れました。調べると、ぎっくり腰を経験するママさんは多いそうです。座面が少しでも高い方が、腰に優しくてありがたいですよ。
ハイシートのデメリットは、転倒や転落時に高い座面から落ちるので体への衝撃が強くなる点。ふかふかおとめさんは、2〜3回転落して頭を打った事があります。シートベルトをしっかり着用して注意しましょう。
スペック;ラクーナ コンフォート=54cm・ラクーナエアー=53cm
カゴ
カゴは2016年後半辺りのモデルから深さが浅くなりました。元々は20Lくらいあったのですが、浅くする事でバッグごと荷物を入れる方式に変更。容量の表記も、座面下空間容積を表示。27L前後になっています。
この変更、レビューを見ると賛否両論ありました。「沢山入る」という好レビューがある一方、「小さい」というレビューも散見。バッグや買い物袋を豪快に入れる様なスタイルの方には便利なカゴですね♪ 浅いので、落下には注意が必要です。
スペック;ラクーナ コンフォート=27.6L・ラクーナエアー=27L ※座面下空間容積
洗えるインナーウォッシュ
ラクーナは洗濯可能なシートが採用されています。
赤ちゃんは汗っかきだし、ミルクを吐くことも多いのでシートが汚れやすいですよね。シートを外して洗えるってとっても助かります♪ シートを清潔に保つ事で、乳児湿疹などの肌トラブルを少しでも和らげる事ができますよ。
ラクーナエアーのシートは、洗濯機で丸洗い可能。
ラクーナ コンフォートのシートは手洗い可能ですよ。
その他、手洗い可能な部分は下記のようになっています。(共通)
- 頭マモールパッド
- 腰マモールパッド
- フロントガードカバー
- 股ベルトカバー
- 肩ベルトカバー
ベルト類、サンシェード、カゴは洗濯不可となっています。
スペック;ラクーナ コンフォート=手洗い・ラクーナエアー=洗濯機可
弱点と注意点
ここでは、ラクーナの注意点や弱点を紹介します。
安定感があまりない
本体が軽いので、安定感があまりないです。エアー4.6Kg、コンフォート5.3Kgなので、ラクーナ コンフォートの方がやや安定すると思います。
車輪が小さめなので、段差でつっかえやすい
ベビーカーとしてはタイヤが小さめの部類なので、段差でつっかえやすい性質があります。砂利道なんかはとても苦手です。
ハンドル部分に重い物をぶら下げるのは禁止
ハンドル部分に物をぶら下げるのは、説明書で禁止されています。とは言っても、100均等でフックは簡単に手に入るご時勢。ふかふか一家では、結構ぶら下げていましたよ。
あんまり重いものをぶら下げると勝手にウィリーして危険なのでやめましょう。ちょっとした軽いものなら安心です♪(スナック菓子1袋とか、人参3本とか。)ぶら下げる時は自己責任で。
赤ちゃんを乗せたままの持ち上げ禁止
バスに乗り込む時とか2〜3段の階段とか、つい赤ちゃんごとベビーカーを持ち上げたくなりますが、これは危険なのでやめましょう。
店頭で確認しましたが、ふかふか一家のメチャカルと同じで折り畳みロックのツメがプラスチック製なんです。赤ちゃんごと持ち上げる様に設計されていないんですね。思わぬ事故を招くので、一旦抱き上げましょう。
自動車のトランクサイズは事前にチェック
折り畳み時のサイズと自動車のトランクサイズは事前にチェックしておきましょう。入ると思ったら、入らなかった…。という事があります。
こんな人に最適!
ここまで、アップリカのラクーナについて詳しくレビューして来ました。
ラクーナエアー、ラクーナ コンフォート共にとても完成度が高いベビーカーで、安心して生後1ヶ月から使う事が出来ます♪
コンビのメチャカルと迷う方が多いと思いますが、抱っこ紐の「トラベルシステム」が付いてるのが大きな違い!
トラベルシステム対応のラクーナ コンフォートは、マンションやアパートで毎日階段を使う、お散歩コースに階段が多い、駅の階段をよく使う様な方には最適です♪ あ、ふかふか一家がこのパターンですよ。安全第一ですね。
ラクーナエアーは、オート4輪で軽いベビーカーを探してる方に最適! 軽いので取り回しが良く、電車派、バス派、自動車派全ての方におすすめです♪
カラーバリエーション・仕様
ラクーナ コンフォート
パステルブルー
コントラストレッド
画像出典;Net Baby World Yahoo!店
ラクーナエアー
ダンデライオン
カプリ ブリーズ
スイート クローバー
コラン CTS AB リュクス(オプション)
画像出典;Net Baby World Yahoo!店
トラベルシステム対応のアップリカ製抱っこ紐です♪
レインカバー(オプション)
仕様
ラクーナコンフォート
メーカー価格(税込);59,400円
発売日;2017年4月下旬
対象年齢:1カ月~36カ月頃(体重15kg以下)
カラー;2色
重量;5.3kg
サイズ(開);W495×D905~1085×H965~1003mm
サイズ(閉);W495×D380×H1060mm
リクライニング;134度~165度
ラクーナエアー
メーカー価格(税込);57,200円
発売日;2017年9月上旬
対象年齢:1カ月~36カ月頃(体重15kg以下)
カラー;3色
重量;4.6kg
サイズ(開);W455×D845~985×H1000~1035mm
サイズ(閉);W455×D390×H990mm
リクライニング;124度~158度
※エアーは、リクライニングが少し浅めです。
まとめ
今回は、アップリカの主力ベビーカー「ラクーナ」シリーズより、2017年モデルのラクーナ コンフォートとラクーナエアーをレビューしました♪
コンビのメチャカルと迷う方も多いと思いますが、まずは抱っこ紐タイプの「トラベルシステム」が必要かどうかがポイントでしょう。階段を上がる時に、片手赤ちゃん、片手ベビーカー何てよく考えたら危なすぎなんですよね。階段を使う方は、ぜひラクーナ コンフォートをおすすめします!
また、ラクーナエアーはオート4輪搭載の最も軽いベビーカーである事が分かりました♪ トラベルシステム非対応だったり、幌がちょっとだけ短めだったり、成長マモールパッドが頭だけだったりと、軽量化のために少しづつ機能が絞られています。それでも、オート4輪で軽いの!っていう方には最適なベビーカーですよ♪
メチャカルと並んで、非常に完成度の高いアップリカのラクーナ。ぜひ、新しく生まれてくる赤ちゃんにプレゼントしてあげて下さいね!!