Baby Papa!では、最近コンビのベビーカーの比較やレビューに力を入れています。そんな中、今回はコンビの主力ベビーカーである「メチャカル ハンディ」シリーズを詳しくレビュー。
ふかふか一家が使って来たベビーカーは2006年の「メチャカルファースト」。今回は、メチャカル ハンディで最もグレードの高い「メチャカル ハンディ オート4キャス compact エッグショック HG」を、自分たちの経験と合わせてメインでレビューして行きます。
メチャカルってどうなの? コンビに決めたけど、その中でどの種類にしようか迷ってる。そんな方の参考にして頂ければ幸いです♪
メチャカル ハンディ オート4キャス compact エッグショック HG の紹介
画像出典;コンビスタイルオンライン ヤフー店
レビュー数;amazon5+楽天32 合計37(2017/8/15時点)
今回メインでレビューするベビーカーはこちら。正式名称「ホワイトレーベル メチャカル ハンディ オート4キャス compact エッグショック HG」です。名前が長過ぎるので、「HG compact」と略して紹介しますね♪
HG compactの発売日は2つあります。2016年9月10日に「アンティークベージュ」と「ソワレネイビー」が発売。2017年4月20日に「チャコールブラック」「ミンティーグレー」の2色が追加で発売されました。
ハンドルアジャスターで高さが少し低く設定出来る様になった事から、compactと名付けられました。
2017年8月現在では、メチャカルシリーズで最もグレードが高く高機能なベビーカーです。
メチャカルシリーズについて
メチャカルシリーズは、ベビーカーメーカーの最王手「コンビ株式会社」から発売されている、両対面式のベビーカーです。生後1ヶ月から使用可能。メチャカルと言うだけに、軽さを売りにしており、両対面式のベビーカーでは日本で最も人気のあるシリーズです。
2017年8月現在メインで10機種。限定モデルが8機種発売されています。
ふかふか一家が使ってる2006年発売のベビーカーにも「メチャカル ファースト EV-570」と名付けられてるので、このシリーズ、歴史はかなり古そうですね。
現在新品で入手可能なのは2015年の製品からですよ。毎年、機能を追加したり絞ったりしながら、トレンドに合わせて新しいベビーカーがリリースされています。
発売日をチェック!
メチャカルシリーズは本当に沢山発売されていて、何が新製品で何が古いのかさっぱり分かりませんよね。ここでは、2017年8月現在公式サイトに掲載中の製品を、新しい順に並べてみました!(最新のHH compactは、スゴカルという名称になっています。)
2017年
HH compact | 2017/9/28 |
HG compact(2カラー) | 2017/4/20 |
MG | 2017/2/16 |
2016年
HG ミッキーマウス | 2016/10/20 |
HG compact(2カラー) | 2016/9/10 |
HG | 2016/7/14 |
2015年
HF WHITE LABEL | 2015/9/17 |
MF | 2015/9/17 |
HF plus | 2015/9/17 |
HF | 2015/7/30 |
DF | 2015/2/12 |
MF ミッキー | 不明 |
これを見ると、2015年に新製品が沢山発売されているのが良く分かると思います。販売期間が長く、特にHF plusはレビュー数が多くとても人気があるベビーカーです。
この記事で紹介しているメチャカルの名称は、独自の略称を使っています。正式名称との対応表は下記をご覧くださいね。
参考;コンビのベビーカー全32種まとめとスペック一覧!>メチャカル正式名称
また、メチャカルシリーズのスペック一覧表を作ってみました!モデルによる細かい違いを比較したい方は、下記をご覧くださいね。
参考;コンビのベビーカー全32種まとめとスペック一覧!>メチャカル スペック表
本体の重さ
ここからは、実際にメチャカルの機能を詳しくレビューして行きます!多様な機能があるのですが、最もベビーカーに求められる「本体の重さ」「安全性」「寝心地」「操作性」の4つにまとめながら紹介します♪
重さ
ベビーカーの重さって、実はとっても大切。特に、駅やマンションの階段で折り畳んで赤ちゃんと一緒に登らないといけない状況の時。女性1人で、左手に赤ちゃん(4〜10Kg)。右手にベビーカー(5Kg)。そして肩に荷物。
ベビーカーが重いとこの作業が非常にしんどく、かつ事故も起こりやすくなります。
メチャカルシリーズの重さは4.2〜5Kg。生後1ヶ月から使える両対面式のベビーカーとしてはとっても軽いんです。
比較してみましょう。
- ネムリエ(コンビの最高級ベビーカー)7.1〜7.7Kg
- カルーンプラス(アップリカ)4.8Kg ※他社最軽量
- シティライトRアップ(グレコ)5Kg ※海外製で最軽量
両対面式のベビーカーではコンビが最軽量でした!
HG compactは、色々と機能をてんこ盛りにしたので5Kgあります。HGは4.7Kg。2015年のDFは4.2Kgで、2017年のMGは4.4Kg。軽さを取るか、機能性を取るか。選ぶ際の大きな基準になりますね。
折り畳み
メチャカルシリーズのベビーカーは折り畳みも簡単!ハンドルのレバーを引いてハンドルを軽く斜め前に持ち上げれば、あとは半自動で折り畳まれてしまいます。
「持ちカルグリップ」という持ち手が座面部分に付いているので、ここを持つとベビーカーがグラつかずスムーズな移動が可能。ハンドルを持って持ち上げるより軽く感じられます。
本体が軽い事に加えて、女性でも持ち運びがしやすい工夫が嬉しいですよね。
安全性
ベビーカーに求められる性能のうち、重さと合わせて最重要なのが安全性です。
フレームの素材
フレームの素材は軽量のアルミニウムで作られています。とても頑丈で通常の使用範囲なら折れたり曲がったりする事はないですよ。ベビーカーを押しながら走ったり、路面の溝にハマって衝撃が加わっても、フレームが曲がる事はありませんでした。(※マニュアルで走るのは禁止されています。)
ただ、折り畳みロックや両対面の切り替えロック、タイヤロックなど、結構重要なパーツはプラスチックで出来ています。
左上が両対面の切り替えロック、右が折り畳みロック。写真はメチャカルファーストですが、最新のベビーカーも店頭で見たら同じ様な構造でした。
特に折り畳みロックのツメが細くて弱々しい印象。ふかふか一家のベビーカーは中古だったので、この部分に少しヒビが入ってました。(修理済み)ここは金属ほどの強度がないので、バスに乗り込む時や短い階段を上がる時など、子供や赤ちゃんを乗せたまま持ち上げない様にしましょう。ツメが折れて事故になりますよ。マニュアルでも禁止されています。
タイヤのロックなど重要パーツがプラスチックなのは心配になりますが、普通に使用する範囲なら十分な強度が保たれています。
エッグショック
HG compactにはエッグショックと言う素材が使われています。「3mの高さから卵を落としても割れない」と言うスポンジみたいなふかふかな素材ですよ。柔らかい赤ちゃんの頭を振動や衝撃から守るために開発されました。
走行時のわずかな振動も吸収してくれるので、赤ちゃんのストレスも軽減されます。エッグショックが付く事で、より安全かつ快適に過ごすことが出来ますね♪ もしもの時にも安心です。
HG compactは頭部とシート全面に使われています。1つ下のHGだと頭部と座面だけ。エッグショック対応と言っても機種により使われている箇所が微妙に異なります。
また、エッグショックは何と6種類もあります。
- エッグショック(通常のエッグショック)
- 洗えるエッグショック(洗えるタイプ)
- ダブルエッグショック(厚さが2倍)
- エッグショックα(グラスを落としても割れないエッグショック)
- エッグショックQnew(通気性が高い上位グレード)
- 3Dエッグショック(座面用。立体型でお尻にフィット。)
エッグショック搭載の現行機種は、ほとんどがエッグショック、洗えるエッグショック、ダブルエッグショックの組み合わせて構成されています。ここで迷う必要はなさそうですね。
大型車輪
大型車輪はメチャカルシリーズでは全てに採用されている機能。直径14cm。ふかふか一家にある2006年のメチャカルは11.3cmでした。ここ10年で大きくなってる…!!
車輪が大きめだと、段差に引っ掛かりにくくなるので安全性や走行性が上がります♪ 路面の凹凸も吸収されやすいですよ。クッション式の簡単なサスペンションも仕込まれているので、路面からの振動も軽減されます。
ただ、コンビのベビーカーは3輪のエアバギー(10inch空気入りタイヤ、外径38cm位)などと比べると車輪は小さい方。横断歩道から歩道に乗り上げる時など突っかかる事も多いです。ステップを使い前輪を軽くウィリーさせて乗り越える必要があります。前方の段差や溝には注意して走行しましょう♪
寝心地
ベビーカーに求められる性能のうち、3番目に大切なのは赤ちゃんの寝心地。ベビーカーで安心して寝てしまう位の快適さって、とても大切ですよね。
マルチビッグサンシェード
コンビのマルチビッグサンシェードは、足まですっぽり覆いかぶさるので、昼間の強い日差しから赤ちゃんを守ることが出来ます。近年はオゾン層の破壊により紫外線が強烈化しており、赤ちゃんを強い日差しから守る機能は必須になっていますよ。
2006年のメチャカルはこんな大きなサンシェード付いてなかったので、布でママさんが幌を自作してくれました。最近のは良いなぁ…。
サンシェードに付いてる加工には、「花粉対策」「UPF50+」「UV99%カット」「撥水」があって、HG compactは全て付いてますよ。この辺りは、機種によって細かく設定されています。
また、上と後方にホック&メッシュ付きの窓が付いていて、こまめに赤ちゃんの様子を確認することが可能。幌の角度調節も自由自在です。
サンシェードで日差しをガードしていると中は暗くなるので、赤ちゃんは心地よくなって寝てしまう事も多いです♪
ダッコシートα
赤ちゃんを抱っこした様に包み込むシートです。基本シートの上に更に取り付けるインナークッションですよ。メチャカルでは大半のモデルに付属。赤ちゃんの姿勢が快適に保たれて寝心地が更にアップします。
エアスルーシステム
本体がエアスルー構造。更に、シートも背面座面共にベースシート裏から通気が可能です。
公式で「体感温度 最大 -5度」と謳われており、通気が良く快適に過ごすための工夫が施されています。
リクライニング
画像はふかふか一家のメチャカルファースト。基本構造は今も変わってない様です。
リクライニングは125~170度。生後1ヶ月から使えるので、ほぼ水平にリクライニングできますよ。腰が座る生後7ヶ月頃までは、170度で使用します。
2本のベルトとバックルで構成されていて、2本のベルトを引っ張ると起きて、バックルを引っ張ると倒れます。簡単なので便利です♪(メチャライトHNは別の方式です。)
しかし、子供が2歳を超えてくると力がつくので、バックルがズレて背もたれが倒れてしまいます。これを防ぐために、背もたれを起こしたら2本のベルトを結んでますよ。
うちのは中古で古いからヘタってるだけかもですけどね(汗
操作性
オート 4キャス
背面式と対面式を切り替えた時に、車輪の横回転ロックが自動的に切り替わる機能。
背面式の場合、後輪の横回転がロックされて前輪がフリー。これが普通に押しやすいベビーカーです。
対面式に切り替えると逆になるので押しにくいんですね。それを自動で切り替えてくれます。対面式でも背面式と同じ走行性が得られます♪
HG compactやHGでは標準付属してます。かなり操作性が快適になり、小回りもバツグンなのでオススメ!
ハンドル アジャスター
HG compactとHH compact、ディアクラッセにしか付いていないコンビでは新しい機能です。
ハンドルの高さを自由に調整できるので、背の高さに応じて押しやすいハンドル位置の調整が可能です。パパさんが押す時は高く、ママさんの時は低くなど、きめ細かな調整が出来ますよ。坂道も押しやすくなるので操作性がとても良くなります。
若干ぐらつくというレビューが目立ちましたが、気にならない程度だそうです。
あと、収納時角度調整で幌側にピタッと付くので高さが低くなり、自動車のトランクに入りやすくなります。
便利な機能
ハイシート
人気のハイシートは全てのメチャカルに搭載。HG compactの座面の高さはコンビでは最高の55cmです。
地熱や埃から赤ちゃんが守られつつ、ママやパパの腰にも優しい機能です♪
日頃から赤ちゃんを抱っこしていると、本当に腰に来ます。ふかふかママさんは、ベビー1歳の頃にぎっくり腰で1ヶ月倒れました。調べると、ぎっくり腰を経験するママさんは多いそうです。座面が少しでも高い方が、腰に優しくてありがたいですよ。
ハイシートのデメリットは、転倒や転落時に高い座面から落ちるので体への衝撃が強くなる点。ふかふかおとめさんは、2〜3回転落して頭を打った事があります。シートベルトをしっかり着用して注意しましょう。
カゴ
HG compactのカゴは、コンビでは最大の21L。HGだと18Lになります。
容量が多い方が色々入るので何かと便利ですよね。ただ、色々詰め込むと折り畳んだ時に重くなる〜!電車やバスに乗る時は要注意です。ちなみに、16〜18L程度が標準サイズ。
洗えるシート
メチャカルシリーズの基本シートやエッグショックは、取り外して洗うことが可能です。ミルクを吐いてしまったり、汗などで何かとシートは汚れやすいですよね。
基本シートの取り外しはちょっと面倒ですが、洗いたい時に洗えるのはとっても便利。赤ちゃんのお肌はデリケートなので、清潔に保つことは大切です。
ダッコシートαは手洗いのみ可。洗濯機は使えないので注意しましょう。
弱点と注意点
一見完璧に見えるベビーカーですが、弱点もあるので少し紹介&まとめておきますね。
安定感があまりない
本体が軽いので、安定感があまりないです。
車輪が小さめなので、段差でつっかえやすい
大型車輪とはいえ、ベビーカーとしては小さめの部類なので、段差でつっかえやすい性質があります。砂利道なんかはとても苦手です。
ハンドル部分に重い物をぶら下げるのは禁止
ハンドル部分に物をぶら下げるのは、説明書で禁止されています。とは言っても、100均等でフックは簡単に手に入るご時勢。ふかふか一家では、結構ぶら下げていましたよ。
あんまり重いものをぶら下げると勝手にウィリーして危険なのでやめましょう。ちょっとした軽いものなら安心です♪(スナック菓子1袋とか、人参3本とか。)ぶら下げる時は自己責任で。HG compactはハンドルアジャスターが付いてるので、ここが壊れる危険もあります。
赤ちゃんを乗せたままの持ち上げ禁止
バスに乗り込む時とか2〜3段の階段とか、つい赤ちゃんごとベビーカーを持ち上げたくなりますが、これは危険なのでやめましょう。折り畳みロックのツメがプラスチック製で、赤ちゃんごと持ち上げる様に設計されていません。思わぬ事故を招きますよ。
自動車のトランクサイズは事前にチェック
折り畳み時のサイズと自動車のトランクサイズは事前にチェックしておきましょう。入ると思ったら、入らなかった…。という事があります。
トラベルシステムに非対応
メチャカルシリーズは、トラベルシステムに非対応です。
トラベルシステムとは、自動車のチャイルドシートがベビーカーに取り付けられたり、そのまま揺りかごになったりする機能で、海外ではとても人気があります。あるととっても便利。ベビーカーで寝ちゃった赤ちゃんを、起こさずに自動車→ベビーカー→お部屋と移動出来るんです♪
コンビでは、背面式のF2シリーズのみ対応しています。
参考;コンビの超軽量ベビーカーF2プラス AF&トラベルシステムレビュー
カラーラインナップ・仕様
最後に、HG compactのカラーラインナップを紹介します♪ 4色発売されていますよ。
ソワレネイビー
ミンティーグレー(限定カラー)
チャコールブラック
アンティークベージュ
画像出典;コンビスタイルオンライン ヤフー店
レインカバー(オプション)
画像出典;コンビスタイルオンライン ヤフー店
レインカバーはオプションで購入可能です。
仕様
ホワイトレーベル メチャカル ハンディ オート4キャス compact エッグショック HG
- 定価(税込);63,800円
- 発売日;2016年9月10日
- 対象年齢:1カ月~36カ月頃(体重15kg以下)
- カラー;4色
- 重量;4.9kg(フル装備:5.0kg)※ダッコシートαを除く
- サイズ(開);W487×D770~950×H870~1070mm
- サイズ(閉);W487×D450~480×H860~1010mm
- リクライニング;125度~170度
付属機能
- マルチビッグサンシェード
- ハイシート
- エッグショック
- 大型車輪
- エアスルーシステム
- ダッコシートα
- オート4キャス
- ハンドルアジャスター
- 幌加工(花粉対応・UPF50+・UV99%カット・撥水)
- カゴ21L
まとめ
今回は、コンビの主力ベビーカーであるメチャカルシリーズより、最もグレードの高いHG compactをレビューしてみました!
色々と多機能なのにメチャカルなので軽い!その代わり、値段は高い!! お高い分、満足度は高い事間違いなしのベビーカーである事が分かりました。
購入者のレビューを調べても、概ね良好。非常に完成度の高い人気ベビーカーです。もしご予算が付けば、間違いないお買い物になると思いますよ♪
新しく産まれて来る赤ちゃんにぜひプレゼントしてあげたい一品ですよね。出産祝いや出産準備で、ぜひ検討してみて下さいね!!